目次
01 はじめに:「Googleが掲げる10の事実」を理解すべき3つの理由
02 「Googleが掲げる10の事実」をGoogleマップに当てはめて解説
03 まとめ
01 はじめに:「Googleが掲げる10の事実」を理解すべき3つの理由
Googleの掲げる企業理念でありWEBマーケティングをやる人は知っておいて損は全くないです
Googleのアルゴリズムを理解するより「10の事実」をしっかり理解する方がMEO対策として有効だと言えます
「Googleが掲げる10の事実」と一緒にGBPのルールであるガイドラインにも一度は目を通しておきましょう
02 「Googleが掲げる10の事実」をGoogleマップに当てはめて解説
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Googleが何よりも重視している考え方の一つが、ユーザーのためになっているかという考え方です。Googleビジネスプロフィールにおいて自店舗の情報を正確にユーザーに示すことは絶対です。虚偽、誇大、詐称はGoogleビジネスプロフィールの公開停止・ペナルティ対象となりますので絶対にしないようにしましょう。
さらにGoogleマップを見ているユーザーのために、店舗のメニューや取り扱っているサービス・メニューの発信は【投稿】という機能から発信できます。他にもサービス・メニューをラインナップの一覧として見せることのできる【商品】という機能もおすすめです。
Googleビジネスプロフィールガイドラインより一部抜粋
”基本的なガイドラインを理解する
Google で質の高いビジネス情報を維持するために、以下のローカル ビジネスに関するガイドラインを遵守してください。このガイドラインを遵守すれば、ビジネス情報の変更や Google サービスからのビジネス情報の削除などの、よくある問題を回避できます。
ビジネス プロフィールを管理する際のベスト プラクティス:
実際のビジネスで一貫して使用し、認知されている(看板やビジネスレターなどで使用している)ブランド名を使用します。
店舗住所やサービス提供地域を詳細かつ正確に記載します。”
2.1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
Googleビジネスプロフィールに掲載する商品やサービスはメインカテゴリ以外のものはあまり載せない方が良いという所感です。日々、様々な業種のGoogleマップを見て、競合比較していますがメインカテゴリ以外の業種に関連するキーワードを載せても検索順位は思っているほど伸びません。
例えば、車の保険も取り扱っている自動車販売店を多く耳にしますが、自動車保険をキーワード対策していても、『保険』をメインカテゴリにしている保険会社には劣ってしまいます。試しにGoogleで『自動車保険』を検索してみましょう。
そうすると下記のように、保険会社や自動車保険会社といったように『保険』メインに扱っている。店舗のGoogleビジネスプロフィールがピックアップされます。
他にも焼肉店でありながら、シメのラーメンがおいしくてこのキーワードも対策したいと考えるオーナーさんがいたとします。しかし、Googleマップはメインカテゴリの異なる業種のキーワードを引っ張ってきませんので、このキーワード対策もほぼ上位対策できない可能性があります。
”1 つのことをとことん極めて”とはメインカテゴリに付随するサブカテゴリよりも、メインカテゴリを中心としたキーワード対策こそがGoogleビジネスプロフィールにおける成功のカギとなりやすいのです。
3.遅いより速いほうがいい。
ここではWEBサイトを開くスピードのことを指しています。
Googleビジネスプロフィールに掲載されている自社サイトもしくは予約ページなどはユーザー獲得の導線になります。開くスピードが遅かったり、画質が重すぎてなかなか開かなかったりするとユーザーの貴重な時間を奪ってしまいます。Googleの検索結果の表示は1秒以内かつ、どのデバイスでも素早く読み込むことができ、どの画面サイズにも適切に表示されるようにしておきましょう。
4.ウェブ上の民主主義は機能する。
Googleマップにおける民主主義の代表格といえば、評価の星の数と口コミに当てはまります。ユーザーからの評価は店舗の評価となり、評価が低かったり、そもそも評価がない店舗は見向きもされないケースがあります。
ここで、あなたに質問です。
口コミやレビューを見て来店をやめようと考える点数は5点満点中、何点でしょうか?
Googleマップの口コミ・レビューはこの民主主義が各お店の評判や価値として機能しています。また、SEOではページ間のリンクを「投票」と解釈しているように、マップでは口コミをダイレクトに「評判」として伝えているので非常にお店側としてはシビアな商売になってくると推測されます。
特にポータルサイトに多くのお金をかけている店舗の場合、まずはスマホでググられる文化が定着していますので、評判を見てポータルサイトからクーポンを使うといった導線を強いているお店ほどGoogleマップの口コミが無視できなくなっています。
5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
今やパソコンでものを探す時代は終わったといわれるほどスマホの普及率は伸びています。
総務省の2021年に行った世帯の情報通信機器の保有状況を見ると、「モバイル端末全体」(97.3%)の内数である「スマートフォン」は88.6%となり2019年から3年連続で上昇し続けています。
誰もが気軽に片手で情報を手に取ることのできるこの時代で地図もGoogleマップのようにデジタル化され、紙の地図を見なくなった方が多いのではないでしょうか。スマホの中で、行きたいところが分かり、ユーザーのクチコミも見え、写真など気になるポイントが掌の中で完結するのです。
参照文献:総務省 第2部 基本データと政策動向
6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。
PageRank は、お金で買うことはできません。Google のユーザーは Google の客観性を信頼しているのであり、その信頼を損なって短期的に収益が増加しても意味がないのです。
Googleマップも同様で広告枠という表示の店舗が上位に出ていることがありますが、これはあくまでもリスティング広告をして上位に表示されているだけのことです。
基本的にGoogleマップの検索結果のランキングを上げる仕組みとして以下の3点が重要視されています。
関連性
関連性とは、検索語句とローカル ビジネス プロフィールが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索語句との関連性を高めることができます。(以下参照※1)
分かりやすく言うと、Googleマップに記載している住所とWEBサイトに記載されている住所に相違がある場合、関連性がないとみなされる場合もあるということです。これは番地が半角化全角かという細かいところまで見られているケースもあります。
距離
距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。(以下参照※1)
例えば福岡市に美容室を出店している店舗を北九州市にもPRしたいという場合、ユーザーは近い美容室を探す傾向が強いため、福岡県内であったとしても50kmも離れているところまで美容室を探しに行こうとは考えません。Googleマップもユーザーの移動県内というものを表示しますので、徒歩、電車・バス、車、自転車、飛行機に移動手段を分けることができるようになっています。
視認性の高さ
視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。(以下参照※1)
口コミやSEO対策によってもGoogleマップの検索順位は変わります。オーナー登録のされていない店舗でかつ口コミの全く入ってない店舗のGoogleビジネスプロフィールが上位に入っている場合がありますが、それはWEBサイトのSEO対策をしているケースがあるようです。
参照※1:Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法
7.世の中にはまだまだ情報があふれている。
Googleビジネスプロフィールを設定するうえで見落とされがちな設定項目があります。
例えば、情報という項目の中にあります。
サービス
ビジネス所有者提供情報
開業日
Googleビジネスプロフィールの情報は充実していればいるほど、ランキングが上がりやすい傾向にあります。設定情報が不明な場合、虚偽の設定はしてはいけませんが、分かっている場合は情報の充実化に努めましょう。
8.情報のニーズはすべての国境を越える。
Googleは全世界のユーザーにすべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標としています。さらに Google では、その他のアプリケーションやサービスについても、できるだけ多くの言語と利用しやすいフォーマットで提供することを目標としています。
Googleマップでは海外のマップ情報を日本語で閲覧することができます。
例えばシンガポールの『マーライオン』がどこにあるのか見てみたいと検索してみると以下のように表示されます。
このように海外に行く旅行や観光、留学やホームステイ、ビジネスの場面でGoogleマップのニーズは国境を日々超え、現地に行かなくても、どんなところなのかという情報を得ることができるのです。
9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。
スーツといえばビジネスマンにとっての戦闘服を連想します。会社は仕事をする場所。昨今の世の中ではコロナ過以降、リモートワークの需要が伸び在宅で仕事をする人が増えました。また、ビジネスの場面において商談はZoomなどのビデオ会議アプリが増え、仕事の場所の概念が覆されるようになりました。
Googleの社員はそうした変わっていくビジネスの場面に適切な企業文化があるほうが、創造性のある優秀な成果が上がりやすくなると Google は考えています。企業文化とは、ラバランプやバランスボールのことだけではありません。チームで目標を達成することや、個人の業績に対する誇りが会社全体の成功につながるということを強調しています。
10.「すばらしい」では足りない。
Google にとって一番であることはゴールではなく、出発点に過ぎません。Google では、まだ達成できないとわかっていることを目標に設定します。そうすることで、目標達成に向けて全力を尽くし、期待以上の成果を残せるからです。
Googleマップにおいても同じことが言えます。店舗の評価、口コミがどんなにすばらしいものでも1か月、半年、1年、3年、5年と月日が経ては評価の新鮮さは落ちていきます。Googleは評価と口コミの質でランキングを表示する傾向がありますが、その中に新鮮さが含まれているかの検証は進んでいません。しかし、GoogleのAIが分析できないだけで人が判断するとしたらどうでしょうか。
より新鮮な情報、評価・口コミを見て目的の店舗に行ってみたいや買ってみたいという衝動にかられます。ですから、「半年前にクチコミ50件評価4.8まで高めたから満足です」という店舗はいつの間にかユーザーから見放されるリスクもあり得るのです。
コンスタントに評価とクチコミを得ることが「すばらしい」を超えるGoogleの目指す期待以上の成果につながるのかもしれません。
03 まとめ:
『Googleが掲げる10の事実』をGoogleビジネスプロフィールに当てはめて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。Googleマップを普段から使われている方が多いかもしれませんが、Googleビジネスプロフィールに関しては良く分からない方もいるかと思います。
グルービズではGoogleマップ対策のご相談を承っています。こうしたGoogleの方針・Googleマップ対策を考えながら、Googleビジネスプロフィールの運営サポートを実施しています。どうぞ、お困りの際はお気軽にご相談ください。
余談
Googleマップは必要な情報を画面に集約しています。
地図、店舗名、住所、電話番号、WEBサイト、予約サイト、ルート案内に至るまで目的地を探すユーザーが使いやすいと思うように常に進化を続けています。
その一つに、店舗名や住所には特定のキーワードや関係のない地名を入れてはいけないというものです。Googleビジネスプロフィールのガイドラインにも記載されているように店舗名(ビジネス名)には電話番号や営業時間、特定のキーワードを入れてはいけないというルールが定められています。
2〜3年ほど前は特定のキーワード、例えば美容室でカット・カラー・パーマなどの施術メニューを店舗名に入れることこそがキーワード対策だとあふれていました。事実、Googleも規制はしていませんでしたので業者の中ではキーワード対策の鉄板でした。
しかし、それだと本当の店舗名が分からず「何屋なの?」といったようにGoogleって使いづらいツールだよね。となりかねなかったのです。それを危惧したGoogleは店舗名や住所、ビジネス情報に至るまで細かに書いていいことと行けないことを区別するようになりました。
情報はあふれていますが、それが本当に必要とされ使いやすいものとされるかはGoogleのルールによるところが大きいです。ですので、こまめにガイドライン難度のルールを見るようにし、ペナルティなどを受け公開停止にならないように気を付ける必要があります。
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