今回ご紹介する内容は、アメリカやカナダでMEO対策を提供しているSterling Skyという会社の調査結果になります。
結論、本調査ではクチコミの数が3件から16件に増えるとランキングが上昇するという内容です。
では、詳しく内容を読み解いていきましょう。
上記の画像のように、2月28日・3月28日・4月28日のGoogleビジネスプロフィールのランキングの推移をピンで表したものになります。
赤ピン:10位以下
黄ピン:10位以内
2月28日~3月28日にかけてクチコミの「数」と「★評価」が下記のように増えたことによって、多くの赤いピンが黄色いピンへと変わって、各地域のランキングが上昇しました。
※★評価(クチコミの数)
★3.7(3)⇒ ★4.8(16)
2月28日 ⇒ 3月28日
さらに、1か月後下記のようにクチコミの数は1か月前と比べて、倍になったのですがそれほど黄ピンが緑ピンに変わったランキングの大きな上昇は確認されませんでした。
★4.8(16) ⇒ ★4.9(31)
3月28日 ⇒ 4月28日
ただ、クチコミを1ケ月で一気に数を増やしてもランキングが下がるといった傾向はなかったようです。
口コミは、「数」「★評価」「内容」のすべてが順位に影響していると言われていますが、今回のSterling Skyによる調査で「数」は順位に影響している可能性が高まりました。
ちなみに、Sterling Skyが今回の調査と併せて出した結論が「10件のレビューが入るとランキングが上がる傾向にある」というものでした。
確かに口コミが0件や1件だけのビジネスが10件以上のレビューを集めれば、1位にはなれなくとも順位は上がると考えられます。
ただ、例えば飲食店は100件以上口コミがある店舗も多くあるため、一概に「10件以上にしたら上位表示します!」とは言い切れないので、Sterling Skyも「上がる傾向にある」という曖昧な言葉を使っているのかと考えられます。
さらに、この調査では以下のようなことについても言及されています。
『Googleビジネスプロフィールのランキングはクチコミの数が多ければ多いほど、ランキングが高くなるというものではない』ということです。
これは私も長年、Googleマップの対策として様々な企業様と伴走しておりますが、この結果には正直驚きました。
下記のグラフはその言及について調べたデータになります。
赤いグラフはクチコミの数を表しています。
青いグラフは上位3位に入ったランキングを表しています。
上記のグラフを見ると一番右のグラフはクチコミの数が600件超えていますが、上位3位に入っている回数が少なくなっています。
実際にどういったキーワードを対策しているのか、コメントの中にどういったキーワードが入っていたかなど具体的な情報がありませんので、現状の意図が読めませんが、そういった可能性があるということだけ理解するのも良さそうです。
確かに店舗のビジネスとは関係のないキーワードが上位3位に入ることは考えずらく、そもそもクチコミの数だけあって、中身の内容が入っていなければGoogleに自社のキーワードを認識してもらえない可能性もあります。
ただし、クチコミは最低10圏内と戦う土俵にすら上がれないことも示唆されていますので、こちらに関しては私も同意見です。良いクチコミが最低でも10件あれば、競合のクチコミにもよりますがWEBサイトや店舗情報を見てみよう、結果的に来店・購入につながるきっかけになりえますので、最低10件のクチコミ獲得は欲しいところです。
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